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RFIDリーダーの選び方/代表的な3種の特徴と得意な業務環境

RFIDリーダーはRFIDタグを正しく検知できるかで選ぶ

RFIDによるシステムを導入する際、安心してご利用頂く為の一番の要素は「RFIDタグを正しく検出できるか?」にあります。
RFIDリーダー・RFIDタグを利用場所や用途、対象によって適切な機器から選択・組み合わせる事で、安定した読取精度を確保することができます。
このページではRoconieで用いるRFIDリーダーの主な特徴と選び方について記載します。

1:ハンディターミナル型RFIDリーダー

現場業務に合わせやすい、手に取ってRFIDタグを読み取るタイプのRFIDリーダー
  • ハンディターミナル型RFIDリーダーの主な特徴:

    • ・握りやすいガンタイプ、腰にぶら下げても邪魔になりにくいスティックタイプ等の形状が一般的ですが、
      いずれも旧来のバーコードスキャナーと形状・使い方が似ていることから、現場の方が導入しやすいモデルです。
    • ・モデルによっては防水・防塵規格であるIP取得のものや、バーコード/QRコードの読み取り機能を備えたものなど
      現場での過酷な利用にも耐えうる仕様を装備しています。
    • ・Roconieで採用しているハンディターミナル型のRFIDリーダーは、いずれもOSレスの機器となっています。
      ハンディターミナルの制御・アプリケーションはセットでご利用頂くスマートフォンが担う形となるため、
      OS・ハンディターミナル一体型のモデルに起こりがちな、「内部OSのサポート終了に伴う機器更新」といった手間を
      回避できます。
  • こんな業務・環境におすすめ:

    • 入出庫(入出荷)、棚卸など

      形状や数量に変化のある環境下で物品を扱う業務に適しています。
      一部のモデルが持つバーコード読取機能も併用することで、取引先が同梱する納品書のバーコードを読むなど、より効率的に利用する事が出来ます。

  • その他、以下条件に合致する際も有効です。

    • ・運送された納品物など、RFIDタグを付与する対象の形状や数量がまちまちな場合。
    • ・設置型の機械や倉庫内に保管した物品など、RFIDタグを読み取る対象が動かせない、動かしにくい場合。
    • ・建設場所など、RFIDタグを読み取る場所が一定でない場合。

2:卓上パネル型RFIDリーダー

平型でテーブルなどに配置し、載せたRFIDタグを読み取るタイプのRFIDリーダー
  • 卓上パネル型RFIDリーダーの主な特徴:

    • ・軽く、薄型のため可搬性に優れており、パソコンとつなぐことですぐに利用開始できます。
    • ・RFIDリーダーをテーブルに置くことで両手が自由となる事から、対象物の仕分けを行いながら
      RFIDタグの読み取りを行うといったことも可能です。
    • ・また、Roconieで採用しているパネル型のRFIDリーダーは、OSレスの機器となっています。
      ハンディターミナル型同様、「内部OSのサポート終了に伴う機器更新」といった手間を回避できます。
  • こんな業務・環境におすすめ:

    • ・貸出(持ち出し)管理の記録など

      両手が自由であることが望ましい業務に適しています。

  • その他、以下条件に合致する際も有効です。

    • ・ハンディターミナルだと機器の持ち去りが気になる場合。
    • ・RFIDリーダーの電源管理や充電を考慮したくない場合。
    • ・カウンターの対面での対応など、RFIDリーダーを目立たせたくない場合。

3:固定設置型RFIDリーダー

壁面や天井に固定設置し、電波照射を行っているエリアを通過した際にRFIDタグを読み取るタイプのRFIDリーダーです
  • 固定設置型RFIDリーダーの主な特徴:

    • ・ハンディターミナル型や卓上パネル型と比較して、単位時間当たりのRFIDタグの読み取り数が多い高性能なモデルが多く揃っています。
    • ・アンテナ別離型のモデルはRFIDリーダーとアンテナを異なる場所に設置することができ、RFIDタグの検出エリアをピンポイント化することもできます。
    • ・Roconieで採用している固定設置型RFIDリーダーは、制御用のファームウェア(ソフトウェア)は搭載しておりますが、
      RFIDリーダーで読み取ったRFIDタグの制御(業務データとの紐づけ)は全てサーバ側で処理していますので、機器設置後は特にメンテナンス等不要です。
  • こんな業務・環境におすすめ:

    • ・人物の入退室、滞在記録やコンベアを流れる物品の記録など

      一定のパターン下でRFIDタグが動くケースに適しています。

  • その他、以下条件に合致する際も有効です。

    • ・車やフォークリフトなど、人物以外の移動を追う場合。
    • ・保冷ボックスに格納された試験管など、特定容器の中に定められた形で物品が収められている場合。

RFIDを業務へ導入して暗黙知や経験則からの脱却や記録ミスの低減を実現し、
実態に基づいた可視化や業務改善・効率化を実現しましょう。

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